歯周病治療

歯周病は歯の表面につく歯垢によっておこる歯の周りの病気です。一般的に言われている歯槽膿漏も歯周病の一種です。症状が進行するまで自覚症状が表れませんが、歯を失う一番の原因は歯周病です。

治療法

問診・レントゲン・口腔内写真・歯ぐきの検査
歯肉や歯頸部付近の状態、骨欠損の程度、歯根の形態、歯石の付着などを診査します。
内科的歯周治療・診断
オリンパスの位相差顕微鏡を用いて、プラーク内の細菌の種類、数、性状などを把握し、またカンジダ菌の状態も確認します。特にトレポネーマという菌が存在する時はジスロマックを投薬して、細菌を減少させます。

オリンパス位相差顕微鏡

患者様のお口の中から歯垢を採取し、鮮明な画像で生きたままの口腔内細菌の映像をお見せすることができます。

オリンパス
オリンパス位相差顕微鏡



症状1

30歳代の女性 「左上と右上の歯ぐきが痛い」という主訴で来院。 初診時、歯周ポケットが深く出血も著明に認められる。 ジスロマック投薬後、歯石除去やクリーニングを徹底的に行う。 治療後は、痛みがなくなり出血も改善した。

初診時 トレポネーマなどのレッドコンプレックスが多く、口腔トリコモナスも認められる。 好中球やマクロファージ等の免疫細胞も多数存在する。

初期治療終了時 カンジダは認められるが、球菌などの低病原性のマイクロビオームから構成され免疫細胞もない。

トレポネーマ

トレポネーマ1 20歳代女性。歯肉の炎症が強く出血しやすい。
トレポネーマが多い。

トレポネーマ2 40歳代女性。歯周ポケットが深く、歯の動揺も大きい。
トレポネーマや運動性の桿菌が認められる。

トレポネーマ3 50歳代男性。歯周病の程度が重度で口臭も強い。
カンジダ、トレポネーマともに非常に増加している。

トレポネーマ4

60歳代男性。入れ歯のバネの掛かる歯が歯周病に罹患している。
菌の大多数がトレポネーマでカンジダが核を形成している。


口腔トリコモナス 60歳代女性。口腔清掃状態は不良で、右下歯肉が腫脹している。
口腔トリコモナスがスピロヘータを貪食している様子が確認できる。

歯肉アメーバ 30歳代男性。歯石が多く、歯肉からの出血が認められる。
カンジダやトレポネーマと共に、多核で巨大な歯肉アメーバが存在している。
動画をご覧になるためには、QuickTimeでお楽しみいただけます。ムービーが再生されない方は、動画再生ソフトウェアをこちらのボタンからダウンロードしてください。 QuickTimeダウンロード

トップへ



治療法

スケーリング
歯と歯ぐきの境目付近に付着している歯石を取り除きます。
スケーリング
歯肉の奥深く歯石が付いている場合に、歯根の深い部分の歯石を取り、歯の表面をきれい にする処置を行い、歯根の表面を滑沢に仕上げます。
ルートデブライドメント
バリオス750を使用して、歯周ポケット内の歯の表面に付着したプラーク、歯石、その他の沈着物を機械的に除去します。
バリオス750
バリオス750


歯周外科
初期治療後再評価を行い、歯周ポケットが改善しない場合は歯周外科を行う場合があります。
スケーリング
ご家庭での歯磨きだけでは、歯周病の原因となる歯垢や歯石を完全に取り除くことはできません。 専門家による定期的な歯垢、歯石の除去が最も効果的な予防法です。
トップへ

歯肉マッサージ

治療中の緊張をほぐし、リラックスしていただくために始めました。
歯肉マッサージには、歯周組織の血行を促進して代謝を高め、歯肉の酸素充足度が上昇するという報告があります。 またジェルのアロマエッセンスにより、気分を和らげる効果があります。 患者さまからも、「とても気持ちがよく、また鳴見台歯科クリニックに来たいと思います。」と好評を得ています。

マッサージ中1   マッサージ中2
トップへ

レーザー

鳴見台歯科クリニックでは最新型の歯科用炭酸ガスレーザーを導入しています。

レーザー
このレーザーは歯科領域でとても多く用いられ、最も生体に安全であるといわれています。
主に、歯茎の急性炎症の緩和、歯肉の切開、口内炎の治療、歯肉のメラニン色素の除去、 知覚過敏処置、顎関節症、義歯による傷の回復などに使用されます。

症状1

60歳代女性。上顎の左側の歯肉に膿瘍を形成し痛みを訴えて来院。
治療前    
   
麻酔後レーザー照射。
治療中
 
治療中
   
その後痛みは消失して、
2週間後歯肉も回復。
治療後
   

症状2

8歳女児。上の前歯が出てこないという主訴で来院。
治療前    
   
麻酔後レーザー照射。
出血もほとんど認められない。
治療中



1週間後、早くも歯が萌出。
治療後

症状3

50歳代男性。左上の歯茎が炎症を起こし、出血するということで来院。
治療前    
   
スーパーパルスモードで麻酔をせずに、
レーザー照射。歯肉が一層白く変わる。
治療中



1週間後、歯肉の炎症改善。
治療後

症状4

20歳代女性。歯肉の色が黒いのが気になるということで来院。
治療前    
   
麻酔後、レーザー照射。
歯肉の表面が炭化して黒くなる。
治療中


1週間後、メラニン色素が除去され
歯肉の色が回復。
治療後

症状5

18歳女性 右側の舌根部に口内炎ができて食事ができないので来院。
治療前    
   
表面麻酔後、スーパーパルスモードでレーザー照射。 舌表面が白く変化したが
患者様は痛みなし。
治療中




4日後、口内炎は完治。食事も通常通りできるようになった。
治療後

トップへ